株式投資の世界へ足を踏み入れたばかりのあなた。

「この会社は業績が良いみたいだし、配当金も良さそうだな…」

と思いを巡らせながら、銘柄を選んでいるかもしれませんね。

しかし、いざ購入しようとすると、株券には「100株単位で取引する」といった条件が付けられていることに気づくでしょう。

そこで疑問に浮かぶのが、「100株全てを買うお金がないんだけど、少額でも株を買って配当金を受け取れるの?」ということではないでしょうか?

安心してください!近年では、「単元未満株」という制度のおかげで、少額投資が可能となっています。

この記事では、単元未満株について詳しく解説し、配当金の受け取り方や注意点などもご紹介します。

単元未満株とは

単元未満株とは、一般的に「100株単位」で取引される株式を、 1株単位 で購入できる制度のことです。

従来の投資では、まとまった資金が必要でしたが、単元未満株によって少額から投資を始められるようになりました。

例えば、1株が1,000円で取引されている銘柄があった場合、従来は100株(10万円)から購入する必要がありました。

しかし、単元未満株を利用すれば、1,000円から投資が可能になるのです。

これは、株式市場に参入しやすくするための制度として、2000年代以降に導入されました。

単元未満株で配当金を受け取れる?

結論から言うと、単元未満株でも配当金を受け取ることができます

ただし、配当金の金額は保有する株式数に応じて決まります。

100株単位で配当金が1,000円の場合、50株であれば500円、20株であれば200円と、保有株数に応じた配当金を受け取ることができます。

単元未満株のメリット・デメリット

単元未満株は、少額投資を実現し、株式投資を始めるハードルを下げるという大きなメリットがあります。

しかし、注意すべき点もありますので、メリット・デメリットをしっかりと理解しましょう。

メリット

  • 少額から始められる: 少額投資が可能になるため、資金が少ない人でも気軽に株式投資を始められます。
  • 銘柄選択の幅が広がる: 複数の銘柄に少量ずつ投資することで、分散投資を行いリスクを抑えることができます。
  • Fractional Shares (部分株): 単元未満株は海外ではFractional Sharesと呼ばれ、より広く普及しています。

デメリット

  • 手数料が割高になる可能性がある: 少額の取引の場合、手数料率が高くなる場合があるので注意が必要です。
  • 売却価格が変動しやすい: 株式の価格変動は、通常の株と同様に発生します。
  • 配当金の金額が少ない: 保有株数が少ないため、受け取れる配当金の金額も少なくなります。

単元未満株で購入できる証券会社

単元未満株を扱っている証券会社は多数あります。

代表的な例として、以下の証券会社が挙げられます。

  • 楽天証券
  • SBI証券
  • 松井証券
  • GMOクリック証券

各証券会社の取り扱い銘柄や手数料などは異なるため、事前に比較検討することをおすすめします。

単元未満株の購入方法

単元未満株を購入する手順は、通常の株式と同じです。

  1. 証券会社に口座を開設する
  2. 投資したい銘柄を選択する
  3. 購入数量(株数)を入力する
  4. 注文を送信する

ただし、単元未満株の取引には、通常の株式よりも手数料が高くなる場合があるので注意が必要です。

単元未満株の注意点

単元未満株は魅力的な制度ですが、いくつか注意すべき点があります。

  • 手数料: 少額投資の場合、手数料率が高くなる可能性があります。
  • 価格変動: 株式の価格は常に変動するため、損失が出る可能性もあります。
  • 情報収集: 投資する前に、銘柄の情報や業績をしっかり調査しましょう。
  • 分散投資: 複数の銘柄に投資することで、リスクを抑えましょう。

参考:単元未満株に関するインターネット記事

[金融庁ウェブサイト] – 単元未満株式の取引について

https://www.fsa.go.jp/common/faq/q_and_a041.html

よくある質問

単元未満株はどこで購入できますか?

多くの証券会社で単元未満株の取り扱いが始まっています。

例えば、楽天証券やSBI証券など、大手証券会社でも対応しています。

購入する前に、各社の取扱銘柄や手数料などを確認することをおすすめします。

単元未満株はどんな人におすすめですか?

少額から投資を始めたい方、様々な銘柄に分散投資したい方におすすめです。

また、株式投資の経験が少ない方にも、少額から始めることでリスクを抑えながら投資経験を積むことができます。

単元未満株の手数料は高いのですか?

証券会社によって異なりますが、通常の株式よりも手数料が高い傾向があります。

特に、少額の取引の場合には注意が必要です。

手数料の詳細については、各証券会社のウェブサイトで確認しましょう。

単元未満株の配当金はいつ支払われますか?

配当金の支払時期は、企業によって異なります。

一般的には、決算期後に株主に対して配当金が支払われます。

単元未満株の売却方法は?

通常の株式と同じように、証券会社を通じて売却することができます。

ただし、売却価格が変動する可能性があるので、注意が必要です。

単元未満株はリスクがありますか?

株式投資には常にリスクが伴います。

単元未満株も例外ではなく、株価の変動によって損失が出る可能性があります。

投資する前に、十分に情報収集を行い、リスクを理解した上で投資することをおすすめします。